カツ代さんのこと

1月になくなられていたのですね、小林カツ代さん。

おしごとご飯でレシピを検索していると、カツ代さんと、その息子さんのケンタロウさんのレシピにあたる事が多いです。
他のレシピと比較すると、このお二人のレシピは、作り手の「ごく普通の台所事情」がよくわかっているものが多くて大好きです。

今でも古くならないカツ代さんのレシピ。思えば料理が全く出来なかった頃からお世話になってます。食いしん坊梅蔵が形成されるには絶対必要だったレシピです。


一方で、カツ代さんが亡くなられたことで、今更感たっぷりなイジワル報道も。
人生後半の、ご主人との寂しい関係についてです。。。。半分くらい信じて、あとは眉唾と思っていますが。

暖かい家庭料理を売りにしていたカツ代さんの心中は、葛藤に満ちていただろうなあと思います。
それと同時に、料理家って実はけっこう大変な仕事なんだよな、とも思うのです。

お家ご飯ばかりつくっている私ですが、昔、テレビ業界のアシスタント的な仕事をお手伝いしたことがあります。
そのつながりで、今でも、撮影手伝いのお願いなどもされることも。
(いや、これは自慢でもなんでもなくって、きっとよっぽど人がいなくて、猫の手よりひどい私の手でも借りたい事態ってことですよ、多分(笑))

でも、撮影が地方で日帰りできないロケだったり、近所でも早朝から晩まで全く時間が読めなかったり。スタジオ撮影でも、始発から深夜までかかる事もあるし。家族にものすごい負担がかかります。

「消えもの」と言われる、ドラマなどで使われる食卓の仕事だと、前日からの仕込みがハンパなかったりしますから、家に居たって、家族も少なからず巻き添えを食います。

そして、この業界。「私」という事情は「甘え」として全く受け入れられない世界です。

私自身は家族の暮しと両立させるのは無理ですね。。。
だから、今はお誘いはすべてお断りしています。


だから、活躍し始めた頃のカツ代さんの「両方やる!」と言う意志もすごく共感できるし、結果としてそれがうまく行かなかった時の彼女の葛藤と悲しみと強さを思うと切なくなります。



お疲れ様でした、カツ代さん。
ご冥福をお祈りいたします。




よかったらポッチっとお願いします☆励みになります♪

にほんブログ村 料理ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 主婦日記ブログ 勉強している主婦へ
にほんブログ村